2012年11月21日水曜日
増えゆくサイバー攻撃
その中で目を引かれたのはこちらです。
イスラエルへのサイバー攻撃急増、空爆開始から4400万回 | Reuters
私が目を引かれたのは、サイバー攻撃の回数ではなく、これほどの回数の中、実際に被害を受けたのはわずか1件だったというところです。
記事によると、「サイバー攻撃への対策を強化していることから、ほとんどの攻撃から防御できている」とのこと。ここです。対策を強化していれば、これだけの攻撃でもほぼ防御できているということです。4400万回、すごい数の攻撃です。10分間ほどアクセスができなかった時間があるようですが、この時間帯に恐らくDDos攻撃をしていたのでしょう。DDos攻撃は、複数箇所から大量のパケットを送りつけ、サイトにアクセスできなくする攻撃です。アクセスできなくなったのは、被害の一つではありますが、この間に隙を探し、罠をしかけようというのが攻撃の狙いです。実被害が1件だったということは、罠をしかけようと試みたができなかった、しかけたがその後の攻撃が阻止された、ということを示しています。
国家レベルで体制を整えているいい事例だと思います。
米国防総省も、サーバー攻撃は戦争とみなし、武力行使も辞さないという方針を打ち出しています。そのためにはやはり、「防御」=「サイバー攻撃への対策強化」が行われていることでしょう。
国レベルの話を出しましたが、伝えたいのは、対策をしておきましょう、ということです。規模にかかわらず、対策をすればその効果はちゃんとあるのです。
身近な例では、インターネットバンキングでの不正送金事件がありました。これは、ウイルス感染によって不正プログラムが働いて偽サイトに誘導し、暗証番号などを盗み取るという手口です。ウイルスに感染しなければ防げるわけですから、セキュリティソフトをインストールし、常に最新にアップデートしておくという対策を怠らなければ被害にあうことはありません。
セキュリティソフトが入っているか、最新の状態になっているか、今一度チェックしてみてください。なお、セキュリティソフトは、PCだけではなく、スマートフォンにも入れてくださいね。
2012年10月5日金曜日
【セミナーレポート】「グーグルアップス(Google Apps™)で売上をあげる方法」
まず最初に、本セミナー後援の、アメリカ合衆国大使館商務部上席商務官Gregory Taevs氏、商務官斉藤りか氏 より、ご挨拶をいただきました。
Gregory Taevs氏は、日本に着任してはじめてのイベントということで、「グーグルをはじめ、アメリカには素晴らしいサービス・製品があるので、日本でもぜひ普及させていきたく、今後ともプロモートを応援していきたい」とのお話がありました。
第一部は、Google社田中大介氏より、グーグルアップスの最新技術を活用した「これからの働き方」をご紹介いただきました。
前半では、クラウド化された社会においては、場所や時間の制約がなくいつでもどこでも仕事ができるため、既存の価値観が通用しなくなること、資本を持たない小さな会社でも大企業と同じIT環境を持てるため、アイデア次第で大企業を凌駕する存在にもなれるというお話でした。
後半では、実際に「ハングアウト」のサービスを利用して、複数名でリアルタイムにビデオチャット(テレビ会議)を行うなどのデモンストレーションがありました。その便利な機能に、会場からは感嘆の声も!
第二部では、船井総研コンサルタント村田泰子氏より、「ホームページで新規顧客獲得!成功事例紹介」というテーマで、集客できるサイトのポイントを、士業事務所の実例をもとに、解説いただきました。
第三部は、私たち株式会社壱頁から、 「グーグルアップスを活用して実現した当社のワーキングスタイル」そして「グーグルサイトを活用し当社が提供する士業事務所・中堅企業様向けWEBサイト作成サービス」というテーマで、お話させていただきました。
壱頁は、「仕事も子どももあきらめない」をモットーに、社員全員がフル在宅で働く女性ばかりの会社ですが、自分たちがグーグルアップスを活用して、ふだんどのように業務をすすめているかを、ありのままにお伝えしたつもりです。
また、グーグルアップスの中のサイト機能を活用して作成したお客さまのサイトの中で、1ドメインで複数のサイトを持てる特性を生かしたサブサイトなど、特にグーグルサイトらしい活用をされているホームページについて、事例をご紹介しました。
ユーザー、リセラーの両方の立場から、小規模な会社でグーグルアップスがどのように業務効率化や売上に貢献しているか、お話しさせていただきましたので、グーグルアップスを身近に感じていただけたのではないでしょうか。
当日ご参加いただいた皆様からは、以下のような声をいただきました。
- とても刺激的な内容でした。「2年もあれば、朝夕の通勤ラッシュが“昭和の思い出”になるのでは?」が実感です。
- グーグルアップスの機能を用いた、ビジネスツールの最新化の実際に触れた点が大変参考になりました。小さな会社でも、グーグルアップスを用いることで、コストをかけずに大企業と同じIT環境を持ち、事業内容で勝負できるという点に感動しました。
2012年9月24日月曜日
Google Apps、Internet Explorer 8 のサポートを終了
Google、「Google Apps」でIE8のサポート終了へ -INTERNET Watch
Google Apps update alerts: Supporting modern browsers: Internet Explorer 8 support discontinued(Google Apps公式ブログの該当記事・英文)
もともとGoogleは最新版の1つ前のバージョンまでをサポートしているので、Internet Explorer 10 がリリースされるため、Internet Explorer 8 のサポートを終了することになります。
セキュリティ上も、基本的には「最新のものを最新バージョンで」使用することがリスクを減らす方法なので、Internet Explorerを使う方はバージョンアップを検討しましょう。
ただ、タイミングの悪いことに(マイクロソフトにとって)、9月18日、Internet Explorer に影響の大きいセキュリティホールが見つかっており、Internet Explorer の使用を控えた方がよいという状況になりました。
ドイツでは、政府がInternet Explorer の使用を止めるよう勧告する事態に発展しています。
独政府、脆弱性見つかったIEの使用中止を国民に勧告 - CNET Japan
22日に緊急パッチがでるようなので、近く収束するとは思いますが、これを機にInternet Explorer は止めようと考える一般ユーザも多くでてくるかもしれません。
このニュースを受けて、システム関係の知人と、複数のブラウザを使用すべきかどうかと話をしました。
複数のブラウザを使用する場合の注意点として、
・会社で規定されているもの以外を無許可でPCにインストールしないことを徹底する必要がある
・複数のブラウザを入れる=セキュリティホールが増えるなどの懸念がある
(FireFoxやGoogleChromeもセキュリティホールは過去に発見されています)
といった点があがりました。
仕事の内容と使い勝手、リスクを考慮して、企業などでは検討するいい機会かもしれません。
ちなみに、現在のブラウザのシェアは以下の通りです。
・日本のバージョン別ブラウザシェアグラフ (StatCounter Global Statsより)
Source: StatCounter Global Stats - Browser Version Market Share
これが、冬から春にかけて、どう変化するか、気にかけてみたいと思います。
2012年7月17日火曜日
キャンペーン情報流出
冷たい飲み物が欲しくなる季節、そしてお中元、そんな時期にぴったりの、私も大好きな「カルピス」から個人情報の流出がありました。
カルピスの顧客個人情報、9万5000件流出か : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
キャンペーンの応募に関するものであったようです。
詳しくは、カルピスのサイトに載っています。
カルピス:個人情報の不正な保管と流出の可能性に関するお詫びとお知らせ
内容をみると、情報の取り扱い方法はきちんと定義されていたようです。それが正しく運用されたと思い込んでいたとのこと。委託先からの「廃棄証明書」も受領していたそうですが、実際は廃棄されていませんでした。
委託先の管理はもちろんカルピス側にあるので、責任を逃れることはできません。
しかし、正直なところ、廃棄証明書を受領すれば安心してしまうと思います。それらが流出していないかをセキュリティ担当者がインターネット上を検索し続けるというのも、委託先にのりこんでチェックするというのも、現実的ではないでしょう……。
委託先の管理の重要性と難しさを再認識する事件です。
情報の取り扱い方法の通達だけではなく、委託先の日ごろの情報管理やセキュリティ教育の実施状況の確認なども重要ですね。場合によっては、委託先へ、自社のセキュリティ方針(個人情報保護方針など)を理解させる教育が必要です。自社のセキュリティハンドブックを配布するなども一つの方法かもしれません。
みなさんも、この機会に、委託先との契約や管理方法をチェックしてみてはいかがでしょうか。
2012年5月31日木曜日
Google AppsがISO27001を取得
そのGoogle Apps for Business がISO27001(ISMS)の認証を取得しました。
簡単にいうと、「情報セキュリティに関して、ある範囲で管理する仕組みができています」という証明をしてもらった、ということです。
ISOは対象範囲を明確に定めるので、今回Googleは、Google Appsの中でもやはり一番セキュリティ要件が高いと思われる、「for business」に対して取得したのですね。
Google Apps、情報セキュリティ管理規格のISO 27001を取得 - ITmedia ニュース
クラウドサービスを利用するにあたり、一番の懸念はやはり「セキュリティ」。
自分たちで管理できないどころか、サーバの場所すら明らかにされないがゆえに、やはり100%信頼を置ききれないのもユーザとしては当然の心情です。
では、どうやってその心配を取り除いていくか、信頼をするか。
いろいろな側面があるとは思いますが、このISO27001の認証を取得するということは、一つの大きな指標になることは間違いがないでしょう。
ISOの認証は取るのも大変ですが、それを維持し続けていくことの方がもっと大変なのです。
膨大なドキュメントに基づき、対象範囲の全員が同じ基準で業務を行わなければならないからです。だからこそ、その管理システムが評価されるわけです。
以下、Google社の取得の理由を読んでみてください。
Googleのセキュリティ担当者が語る「ISO 27001」取得の理由 - ITmedia エンタープライズ
記事にもありますが、ISOの認証を取得したからといってセキュリティが100%担保されたわけではありません。しかし、情報セキュリティ管理体制の透明性を示し、常に改善し続けていることを対外的に示すことにより、社内での自覚も高まるに違いありません。
ISOの認証を取得するには、コストもかかることなので一様に取得すればいいというものでもありませんが、「ISMS=情報セキュリティ管理システム」を構築すること自体は、どんな規模でもできることです。
せっかくGoogle Apps for Business がISMSの認証を取得したのですから、Google Apps for Business を利用している側も、ISMSの構築を始めてみませんか?
2012年5月9日水曜日
ゴールデンウィーク明け、写真の取り扱いに注意!
すっきりしないお天気のゴールデンウィークでしたが、お友達と、ご家族と楽しく過ごされましたか?
近年、ブログなどを利用してインターネット上に簡単に写真を載せることができるようになりました。インターネットを使えば、離れて暮らす家族や友達にも簡単に近況を知らせることができます。
特に子どもの成長は早いので、おじいちゃん、おばあちゃんなどに見てもらうのには便利ですよね。
このゴールデンウィークに楽しく過ごした写真も、インターネットにアップする人が多いのではないでしょうか。
でも、アップするのはちょっと待ってください!
最近、インターネット上の写真が悪用されるケースが増加しています!!
「身体測定」「プール遊び」注意を…画像悪用 : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
アップされた画像が加工され、児童ポルノなどのサイトに掲載されることが増えているのです。
インターネットにアップされた画像は、当然世界中の人が見ることができますし、その画像をパソコンに保存したりコピーしたりすることもできます。
つまり、一度インターネット上にアップされたものは、完全に回収することはできません。
お子さんの画像が勝手に加工され、知らない人に見られる・・・
以前の記事(続・スマートフォンのセキュリティ)にも載せましたが、写真から場所が特定されることもあります。
それにより、自分の子どもが狙われたら・・・
どうしても載せたいという場合には、最低限、
- 水着や薄着(裸はもちろん)などの写真は載せない
- 顔立ちがはっきりわかる写真は載せない
- 自分のブログなどにアップする場合、友達だからといって勝手に載せない
→事前に許可をとる、確認がとれない人物は顔を隠すなどの処理をする - 載せるのであれば、相応のリスクがあることを親子で理解をする
最近は、行事の様子をサイトに公開する学校や幼稚園も増えており、それを重要視した警視庁が今回の要請を出したわけです。
インターネット上に出回った画像を全て監視することは不可能です。
自分たちで防ぐことができることは、自分たちでするしかありません。
小さい子どもについては親が注意をしますが、自分でパソコンやインターネットを使う年齢の子どもにも、自分たちの写真を安易に掲載しないように、そして、知らない人から画像を依頼されても渡さないように(自分のものも、人のものも)、きちんと教えることが親の務めです。
2012年4月10日火曜日
4月、情報取り扱いの再確認を
新学期、新年度が始まりましたが、情報取り扱いに関するトレーニングや説明会は行いましたか?
年度替わりのこの2週間くらいの間に、さっそく問題行動に遭遇しました。その事例を取り上げてお話しします。
経営者の方、情報セキュリティ部門の方、貴社で同じようなことが起きる可能性はないか、ぜひ振り返って確認してください。
1)社内の個人情報を電車内で閲覧-都内JRの電車にて
春休みとあってギュウギュウではないものの、それなりに混んでいるJRの車内。
連れているまだ小さい娘に視線を落としたところ、娘のそばに座っていた30代前半くらいの男性が見ている書類が目に入りました。
重なっていた書類の一番下の用紙には上部に「×××グループ」と書いてありました。女性人気アイドルグループがCMをしている家庭教師派遣会社の名前です。そして、その上にあった数枚の書類は「エントリーシート」でした。
パッと目に入っただけでそれだけの文字を認識することができてしまいました。
その書類を見ていた男性は×××グループの社員で、生徒さんからの要望に合う先生を検討していたのでしょう。
通常エントリーシートには、氏名だけではなく住所、電話番号、学歴などの個人情報が掲載されているはずです。それを車内で隠すそぶりもなく広げている姿に大変驚きました。
また同時に、エントリーシートの社外持ち出しが許されていることにも驚きました。
この様子では、生徒の成績表なども社外に持ち出されるのではないかと不安になります。
2)顧客の個人情報を電話口で話す-喫茶店にて
それほど混んではいない喫茶店。聞くつもりはなくても聞こえてしまうくらいの距離にある隣のテーブルで、女性客が携帯電話で通話していました。
聞こえてくる内容から、どうやら女性は保険の外交員。
電話の相手は契約者のようで、最近契約をしたばかりなのか、電話で住所を聞いていました。
問題なのは、聞いた住所を復唱していたことです。さして声を落とすこともなく復唱するのですっかり聞こえてしまいました。××市××区・・・と。
通常、重要な情報や伝言を受ける際に復唱して確認することはあたりまえのビジネスマナーです。しかし、社外では異なります。
今回遭遇した上記2例以外にも、ここまではっきりと状況はわからないものの、電車や喫茶店などで資料を見たり作ったりしている人をよく見かけます。
4月は気持ちを引き締める時。
今一度、全社で個人情報、会社情報の取り扱いを含む、情報セキュリティのあり方を確認してみてください。いつ誰に見られているか、聞かれているかわかりませんよ!
2012年3月21日水曜日
実践クラウド活用! -Googleドキュメント編-
今回は「週報」をご紹介します。
壱頁は、基本的に社員が在宅で作業を行なっており、各自、どういう作業をどのくらいの時間行ったのか、管理者に毎週報告することが定められています。
そこで活用しているのが、Googleドキュメントのスプレッドシートです。
社員はこのテンプレートから、自分の報告用ファイルを月次で作成します。
この「週報」ファイルを、各自が、ドキュメントの「個人用報告フォルダ」に保存しておきます。
そして、このフォルダは、管理者と当人のみが参照できるよう設定してあります。
入力ができたら「確定」ボタンを押すことで、管理者に、「週報が確定された」というメールが送信されます。
このメール送信機能には「Google Apps Script」を使用しています。
「ボタンが押されたらメールを送信する」という簡易プログラムをGoogle Apps Scriptで記述しているわけです。
メールを受け取った管理者は、必要に応じてドキュメントに保存されている「週報」を確認する、という運用です。
とてもベーシックな、Googleドキュメントの使用例だと思います。
Googleスプレッドシートは、Excelと同じ感覚で作成できます。
(機能的には、だいぶ簡易型ですが)
Excelを使ったことがある方であれば、誰でもすんなりと作成できるのではないでしょうか。
Excelファイルで作って、毎回メール添付で送る、というよりも管理が楽ですよ。
Google Apps 活用のご参考になりましたでしょうか。
壱頁では、便利なテンプレートの作成(5,000円~)や、仕組みづくりのお手伝いもしておりますので、お気軽にご相談ください。
Google Apps 導入に関するお問い合わせはこちらから
2012年3月13日火曜日
続・スマートフォンのセキュリティ
私は壱頁のIT講座「Netタントーレ」でセキュリティ講座を担当していて、その講座のまとめで「家庭内でセキュリティのレベルを合わせてください」ということをいつも話しています。
これは企業でも同じことがいえるのですが、一人でも意識の低い人がいると、その組織(家庭でも企業でも)のセキュリティは一番低い人のレベルになるということです。
わかりやすく点数で例えてみます。
4人家族で、それぞれの点数が 100点、80点、90点、10点であった場合、"家族としての"点数は、10点になるということです。70点にはなりません。
セキュリティに"平均"はないのです。
古い友だちのスマホにも あなたの連絡先が… |
友人・知人の情報が携帯(スマートフォンを含む)に入っていますよね。中には、ずいぶん長く連絡をとっていない人も登録されているでしょう。そして、その登録相手にもたいていあなたの情報が入っています。その相手がスマートフォンを使っていて、セキュリティが甘かったらどうなるでしょうか?
あなたの個人情報が流出してしまうかもしれません。
でも、あなたの情報を登録している人全員に、あなたと同じセキュリティレベルを要求することは難しいでしょう。
この状況を打開するためには、やはり地道な啓蒙活動しかないようです。
今年もスマートフォンに変えようとする人、変えたばかりの人も多いと思います。スマホを使ってみてどう?という話の中で、セキュリティ対策は必須であることを盛り込むことが小さな一歩かと思います。
参考サイト:
「あなたのスマホだいじょうぶ? ネットの安全特集2012 春 Vol.17 - Yahoo! JAPAN」
このようなサイトを紹介するだけでも効果はあると思います。
GPS機能をONにして撮影した写真をブログやFacebookなどにアップすると、場所を特定できるソフトウェアでどこにいたのかを調べられてしまうこともあります。自宅で撮った写真から自宅の場所を知られてしまうことも。
セキュリティソフトを入れるだけではなく、使い方を理解しておくことも必要なのです。
せっかくのスマートフォンを有効に快適に使用するためにも、一人でも多くの人の意識が高まりますように……。
以前の記事
2012年2月13日月曜日
情報セキュリティ月間、PC/スマホのセキュリティ対策を
内閣官房情報セキュリティセンター
決算が3月末の企業ではこれから一段と忙しくなる時期ですね。
そんな時期だからこそ、扱うデータの重要性を実感できるのではないでしょうか。
それらを守るためには情報セキュリティが重要であることを再認識する、いい時期なのかもしれません。
家庭でも、新入学、新学期に向けてPCや携帯電話の購入をされる方も多いのではないでしょうか。
我が家も娘が小学校に入学するので、キッズ携帯を購入しました。それに便乗(!?)して、私もスマホにすることに。
以前も「スマートフォンのセキュリティ」という記事を書きましたが、実際に購入して改めてわかることがありました。
私が購入したスマホは、最初からセキュリティソフトが入っています。
ところが、契約の手続き中にふと横を見ると、それとは別のセキュリティソフトの案内が貼ってありました。
気になったので、この機会にいろいろ話をきいてみたところ、結論としては、最初から入っている無料のものは"最低限の"対策にしかならないということです。
メールしかしない、標準のサービスしか使わない、など、スマホ自体を本当に最低限の使い方しかしないのであれば、それでもまあいいのかもしれませんが、それならわざわざスマホにする必要はないわけですよね。
いつでも簡単にインターネット環境を使うのであれば、PCと同様、接続したサイトで個人情報を入力したり、お買い物をしたりもするわけです。そうなれば、PCを使うのと同じリスクがあることがよくわかります。
私は普段から、仕事で使う(可能性のある)PCのセキュリティソフトには無料のものは避けたほうがいいとアドバイスしています(もちろん、高ければいいというものではありませんが)。
それと同じで、スマホにもやはり、有料のセキュリティソフトを"前向きに"検討する必要がありますね。
対応されるお店の人の知識や理解度にも依存してしまうと思いますが、スマホに買い替えをする時には、ぜひ、別売のセキュリティソフトについて聞いてみてください。
「高まるセキュリティの懸念、一人ひとりが適切な対応を」――官房長官:ニュース:PC Online
同様に、セキュリティソフトを入れているから、ウィルスに感染しない、情報が漏えいしないとは限りませんが、そのリスクをできるだけ下げることができるわけです。
あなたのスマホだいじょうぶ? ネットの安全特集2012 春 Vol.17 - Yahoo! JAPAN
2012年1月11日水曜日
ネット口座にはぜひワンタイムパスワードを!
しかし、これが面倒であることも事実です。
個人のメールなどは最悪、削除するという手もありますが、インターネットバンキングなどを使用している場合はそうはいきません。
先日、インターネットバンクの口座を開設しましたが、そこでは、決済や設定変更の場合に、ログインパスワード以外にワンタイムパスワードを使用する設定をすることができます。
これを設定すると、通常のログイン後、設定の変更や決済の度に、"ワンタイムパスワード"を発行し、それを都度入力することになります。
ワンタイムパスワードは時間制限がありますので、セキュリティ上、非常に効果的です。万一ログイン情報が漏えいしてしまっても、ワンタイムパスワードも併用していれば、被害にあうリスクはかなり下がるでしょう。
大手銀行でも導入されています。
三菱東京UFJ銀行:インターネットバンキングのログイン時の本人確認方法を一部追加します。(平成24年2月12日(日)より)
みずほ銀行:ワンタイムパスワード
三井住友銀行:ワンタイムパスワード
りそな銀行:セキュリティQ&A (6)ワンタイムパスワードとは何ですか?
操作は全然難しくないですから、サービスを提供している銀行に口座をお持ちの方は、ぜひ使ってください。
ただし、ワンタイムパスワード生成器を使用する場合は、それ自体をなくさない、落とさない、ログイン情報(メモなど)と一緒にしておかないようにしてくださいね。
NTTドコモ通信障害の影響
公認情報システム監査人(CISA)の藏谷です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始にNTTドコモの通信障害が発生しましたね。
通信障害のお知らせ : 【お詫び】spモード不具合に伴うお客様への影響と今後の対応について | お知らせ | NTTドコモ
通信障害のお知らせ : 全国でspモードメールがご利用しづらい状況について~一部のお客様に影響した事象~(2012年1月3日 16:00更新) | お知らせ | NTTドコモ
ドコモユーザ以外の方には、他人事に感じたかもしれませんが、今回の障害は急速に拡大したスマートフォンの影響もあるようです。
それを考えると、他社でも絶対に発生しないとはいいきれない話ではないでしょうか。
今回の障害により、一時的にストップしたサービスが多数ありました。
その中に"イマドコサーチ"と呼ばれる位置検索機能があります。
この機能は、お子さんや高齢の方に携帯電話を持たせているユーザにとって、ストップすると致命的な機能だと思います。
NTTドコモ社は、早急に社長を本部長とする対策本部を設置していますが、根本的な対策を講じると同時に、ユーザにとって致命的となる機能については、2重3重の回避策をとり、サービスがストップしない方法を考えてもらいたいと強く思います。
報道発表資料 : 「ネットワーク基盤高度化対策本部」の設置 | お知らせ | NTTドコモ