2010年11月8日月曜日

機密情報の管理

先週後半のニュースは、尖閣衝突の動画流出事件一色でした。
新聞も各社、一面から社会面まで紙面を割いていたので、みなさんもご存知のことと思います。

まだ詳細は判明していませんが、現時点で報道されている内容を信じるならば、国家組織の情報管理の甘さに驚きを隠せません。

-ネットに接続していないパソコンに保存をしていた
これは必要なことで、この措置によりウィルス感染やハッカーなどによる流出は防ぐことができます。
しかし、そのパソコンのデータを「誰でも」取り出すことが可能だった、「私物の」USBも使用可能だった・・・

衝突事件から1ヶ月以上経過後に海上保安庁は映像の管理責任者を決定、管理体制を強化した
といいます。それまでの間、幾人もの人間がそのデータを取得することができたのです。

そもそも事件から1ヶ月以上経ってから、管理責任者を決定するとか「私物のUSB」が使用可能であったこと自体、情報セキュリティ管理の甘さを感じます。

これ以外にも大量にあるデータの管理は大丈夫なのかしら・・・???

まだ犯人は判明していませんが、いずれ判明することでしょう。
しかし、流出した映像データは、もう、削除することは不可能です。
それがインターネットの怖いところです。

経営者のみなさん、他人事ではありません。

どんなにシステムを強化しても、システムでは人間の故意・悪意による流出・漏洩を防ぐことはできません。それを少なくするためには、個人の意識向上しかありません。

自分達が持っている情報がどういうものなのか、それらが流出・漏洩した場合にどのようなダメージがあるのかを正しく理解すること。
そして、道徳観、倫理観の教育も必要なんだと思います(悲しいことですが・・・)。

情報セキュリティに関する社内教育は最低でも年1回は必要です。
このように大きな問題となっている時がいいチャンスです!

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