2012年5月31日木曜日

Google AppsがISO27001を取得

壱頁もリセラーとなっている、GoogleApps。
そのGoogle Apps for Business がISO27001(ISMS)の認証を取得しました。

簡単にいうと、「情報セキュリティに関して、ある範囲で管理する仕組みができています」という証明をしてもらった、ということです。
ISOは対象範囲を明確に定めるので、今回Googleは、Google Appsの中でもやはり一番セキュリティ要件が高いと思われる、「for business」に対して取得したのですね。

Google Apps、情報セキュリティ管理規格のISO 27001を取得 - ITmedia ニュース

クラウドサービスを利用するにあたり、一番の懸念はやはり「セキュリティ」。
自分たちで管理できないどころか、サーバの場所すら明らかにされないがゆえに、やはり100%信頼を置ききれないのもユーザとしては当然の心情です。

では、どうやってその心配を取り除いていくか、信頼をするか。
いろいろな側面があるとは思いますが、このISO27001の認証を取得するということは、一つの大きな指標になることは間違いがないでしょう。

ISOの認証は取るのも大変ですが、それを維持し続けていくことの方がもっと大変なのです。
膨大なドキュメントに基づき、対象範囲の全員が同じ基準で業務を行わなければならないからです。だからこそ、その管理システムが評価されるわけです。

以下、Google社の取得の理由を読んでみてください。
Googleのセキュリティ担当者が語る「ISO 27001」取得の理由 - ITmedia エンタープライズ

記事にもありますが、ISOの認証を取得したからといってセキュリティが100%担保されたわけではありません。しかし、情報セキュリティ管理体制の透明性を示し、常に改善し続けていることを対外的に示すことにより、社内での自覚も高まるに違いありません。

ISOの認証を取得するには、コストもかかることなので一様に取得すればいいというものでもありませんが、「ISMS=情報セキュリティ管理システム」を構築すること自体は、どんな規模でもできることです。

せっかくGoogle Apps for Business がISMSの認証を取得したのですから、Google Apps for Business を利用している側も、ISMSの構築を始めてみませんか?

2012年5月9日水曜日

ゴールデンウィーク明け、写真の取り扱いに注意!


すっきりしないお天気のゴールデンウィークでしたが、お友達と、ご家族と楽しく過ごされましたか?

近年、ブログなどを利用してインターネット上に簡単に写真を載せることができるようになりました。インターネットを使えば、離れて暮らす家族や友達にも簡単に近況を知らせることができます。
特に子どもの成長は早いので、おじいちゃん、おばあちゃんなどに見てもらうのには便利ですよね。
このゴールデンウィークに楽しく過ごした写真も、インターネットにアップする人が多いのではないでしょうか。

でも、アップするのはちょっと待ってください!

最近、インターネット上の写真が悪用されるケースが増加しています!!

「身体測定」「プール遊び」注意を…画像悪用 : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

アップされた画像が加工され、児童ポルノなどのサイトに掲載されることが増えているのです。

インターネットにアップされた画像は、当然世界中の人が見ることができますし、その画像をパソコンに保存したりコピーしたりすることもできます。
つまり、一度インターネット上にアップされたものは、完全に回収することはできません。

お子さんの画像が勝手に加工され、知らない人に見られる・・・
以前の記事(続・スマートフォンのセキュリティ)にも載せましたが、写真から場所が特定されることもあります。
それにより、自分の子どもが狙われたら・・・

どうしても載せたいという場合には、最低限、
  • 水着や薄着(裸はもちろん)などの写真は載せない
  • 顔立ちがはっきりわかる写真は載せない
  • 自分のブログなどにアップする場合、友達だからといって勝手に載せない
    →事前に許可をとる、確認がとれない人物は顔を隠すなどの処理をする
  • 載せるのであれば、相応のリスクがあることを親子で理解をする
という注意が必要です。

最近は、行事の様子をサイトに公開する学校や幼稚園も増えており、それを重要視した警視庁が今回の要請を出したわけです。

インターネット上に出回った画像を全て監視することは不可能です。
自分たちで防ぐことができることは、自分たちでするしかありません。

小さい子どもについては親が注意をしますが、自分でパソコンやインターネットを使う年齢の子どもにも、自分たちの写真を安易に掲載しないように、そして、知らない人から画像を依頼されても渡さないように(自分のものも、人のものも)、きちんと教えることが親の務めです。